カゴツルベ 19日

今日は「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観てきました。さかいまさとのさかいまさとによるさかいまさとのための映画!素敵過ぎてどうしよう。そして、あんなヤスこんなヤスに夢中でどっぷりだったカゴツルベ鑑賞は昨日です。というわけで、混在するときめき。ネタばれしているので、以下はお気をつけて。でも、レポじゃないです。いつものことです。忘れちゃう前にとりいそぎ。


カゴツルベは今回1回きりなんですが、時間とお金がある時期だったら、もっと観たかった…!


冒頭でほのめかされる一本道を進んでいく、起承転結のはっきりした物語。半身に生まれつき痣があり、女に相手にされなかった醜い男(田舎の絹問屋の若旦那)が、吉原一と謳われる花魁に溺れて身を滅ぼすまで。
ヤスが演じる若旦那は、金銭的にも性格的にも十分魅力的で、とても女のひとが引っかからないと思わないんだけどなああああっていっても、そこはそういう前提なので。
お金で夢を見させてくれている、とわかっていながら溺れていって、そして最後には嘘も真実も見失う対象って、それなんて極端なアイドルと対オタクの構図。いや、たいていそんな強烈なものではないけれど、ないものを求めるヤスの立場が、アイドルのヤスの時とは真逆側で面白かったです。
なので、愛する花魁を手にかけたヤスが吐露する心情が、オタクへの戒めのように聞こえたっていう…。そうだね…!無理はいけないね!身の丈にあったオタク活動で、「ひやかし1000人、客100人」なら、むしろ事務所にとってお客じゃなく、ひやかしとしてやっていきたい。「心穏やかな人生を送ってほしい」ってヤスも言ってくれてるし!
って、この一連の場面は桜の花びらも綺麗で*1、片袖脱いで暴れ回ったヤスの狂気も、更にヤスに頼まれてヤスを斬ろうとする風間も、揃ってもちろん見せ場なんですけど、そんな夢中ななかで、うっかり電波を受信して、自分のオタク活動を自省してごめんなさい…!


舞台自体も、筋に破綻がないのですんなり観られるし、脇は揃って上手いし*2、風間はもちろん達者だし、ヤスの魅力的な面がいろいろ見られちゃうという、夢の正味2時間。たのしかった!



ついでに、ジェネラル・ルージュ。さかいさんの格好良さに身もだえてたら、終了しました。えー。さかいさんに少しでも興味があるなら、映画代が損にならない素晴らしさ。あー、かっこいい!ジェネラルって呼びたいです。そんな気持ち。

*1:花魁が着物を翻して座るところとか

*2:鷲尾さんの変わり身は本当に素敵すぎる